J.K.C.日報。

ジャパンコタロークラブ日報。ノーフォークテリア虎太郎と愉快な相棒たちがお送りします。

ノーフォークテリアの犬種標準(スタンダード)。

  
左:JKC 中央:AKC(和訳) 右:KC(英語)

犬種標準(スタンダード)とは、繁殖指針とする為の各犬種の理想像を文章で書きあらわしたものです。


このスタンダードに沿ってブリーダーさんは犬を作出していき、それが個人の思い込みの範囲内でのみ行われないよう、ドッグショー(品評会)で確認されるのです。

ドッグショーでチャンピオンと認められた犬は、「その犬種のスタンダードに近いので繁殖に使っても、その犬種らしさを損なわず後世に引き継いで行けるであろう」、と認められたということになります。


ノーフォークテリアは、「アメリカタイプ」・「イギリスタイプ」といわれることがあるのですが、それはアメリカンケネルクラブとイギリスのケネルクラブのスタンダードの表記が違うからなのですね。

BreedImage_.jpg lg_artwork.jpg
ブリーディングイメージ
左:KC(英国) 右:AKC(米国)

大きな違いといえばサイズくらいでしょうか。アメリカタイプの方が小柄表記です。(画像はでかいけど)

イギリスでは断尾禁止なので、尻尾がちゃんと長くあらわされています。

また、イギリスの方が首が長い印象ですね。


ここでは、イギリスのスタンダードの和訳を基本に、ノーフォークテリアのスタンダードを抜粋してご紹介します。

イギリスのスタンダードには載っておらず、アメリカンケネルクラブのスタンダードには表記があるものは、随時表示します。

また、専門用語については、各語のところに「ドッグファン」へのリンクをしています。

長くなるので、「続きを読む」からどうぞ。


注意:

 これはあくまでも「理想像」として定められているもので、「こうじゃなきゃノーフォークテリアじゃない!」というものではありません!

 ショードッグだってチャンピオン犬だって、どこかしら逸脱する部分があるものです。

 逸脱の程度の差なのです。


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ノーフォークテリア Norfolk Terrier


●原産地 イギリス

●用途 テリア

●沿革
 20世紀初頭にイギリスのノーフォーク州ノーリッチ市で、他の小型テリアの普及が充分でない時代、小型で丈夫で猟欲に富んだ犬を作出する目的で作られたテリアである。
 1932年にノーリッチテリアの名称でイギリスケネルクラブに登録され、立ち耳のテリアと垂れ耳のテリアも同じ犬種で登録された。
 1964年、立ち耳のノーリッチテリア、垂れ耳のノーフォークテリアと、別の犬種として認められた。
 アメリカケネルクラブでノーリッチテリアが認められたのは1936年、ノーフォークテリアが別犬種と認められたのは1979年。


●一般外貌
 最小テリア犬種のひとつ。
 小さく地低く機敏であり、コンパクトで頑丈な体つき。良質のサブスタンス及び骨を持つ。
 名誉の傷跡は認められる。


●性格/習性
 イギリス:
  小さな《いたずらっ子》である。
  愛らしい性格で、けんか好きではなく、頑丈な体格である。
  機敏で、恐れをしらない。
 アメリカ:
  警戒心が強く、頑健で大胆不敵。
  狩猟本能と穏やかな気質の持ち主。
  また気だてがよくて社交的なので、さまざまな状況に順応する。
  闘争心、丈夫な体、主人に対する忠誠心、愛情深く従順。
  決して攻撃的ではない。


●頭部
 幅広く、耳の間は十分な幅で、ごくわずかに丸みがある。

 ストップが明瞭である。

 マズルはくさび形で強く、長さは後頭部からストップまでの長さより約1/3短い。

 唇は引き締まっている。

 強いあごで歯も強く、やや大きく、完全に規則正しいシザーズ・バイトで、あごに対して垂直に生える。

 目はオーバルで深く付き、ダークブラウンかブラック。
 (アメリカでは更に「目縁も黒い。目は互いにかなり離れていて、生き生きとした鋭く賢そうな表情を浮かべている」との記述。)

 耳はV字型でわずかに先端が丸くなる。頬に接して前方に垂れる。
 (アメリカでは更に「耳の折れ目は頭骸の頂きにある。耳の先端は目尻より下に下がらない。触るとベルベットのようにすべすべしている。」との記述。)


●首
 強く中くらいの長さである。
 (筆者注:長い犬種はエアデールなど、短い犬種はパグなどのイメージかと)


●ボディ
 引き締まり、背は短く、水平のトップラインで、肋はよく張っている。
 (アメリカでは更に「キ甲から尾の付け根までの長さは、キ高での体高より少し長い。骨格はがっしりし、骨量は豊富。体重は5~5.4kg、または個々の犬の体格やバランスに合った重さである。作業テリアに適した状態であることが一番重要」との記述。)


●尻尾
 断尾は任意。尾のつけ根はトップラインの高さで、立てて保持する。
 尾根は太く、先端に向かって先細りになり、できるだけまっすぐであることが好ましい。


●四肢
 前肢 均整が撮れている。
  肩甲骨 よく後方に傾斜している。
  上腕 ほぼ肩甲骨の長さに等しい。
  前脚 短く、力強く、まっすぐ。
 後肢 筋骨たくましく、優れた推進力を生み出す。
  膝 十分に曲がる。
  飛節 低く付く。
  中足 後ろから見るとまっすぐである。
 足 丸い。厚いパッドを持つ。
 (アメリカでは更に「爪は頑丈で黒い」との記述。)


●歩様
 確実で低く、推進力がある。
 前肢はまっすぐに踏み出し、後肢の十分なアンギュレーション(骨格の角度)が優れた推進力を生み出している。
 後脚は前脚の後に続き、滑らかに動く。
 膝及び飛節は十分柔軟性がある。
 トップラインは水平を維持する。


●被毛
 オーバーコートは堅く、ワイアー状の直毛で、ボディに密着している。
 頸及び肩の部分でより長く、粗くなる。
 頭部及び耳の毛は短く、わずかな頬髭と眉を除いて短く滑らかである。
 過度のトリミングは望ましくない。
 (アメリカでは更に、長さを約11/2~2インチと明文化している)
 毛色はレッドウィートンブラック&タン、またはグリズルの色調。
 白の斑は望ましくないが、許容される。
   nikkori14.jpg
左:レッド 中央:ブラック&タン 右:グリズル(虎太郎)


●サイズ
 理想的な体高は25~26cmである。
 (アメリカでは22.9~25.4cm)


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関連リンク:

 「Norfolk Terrier -Breed Information Centre」The Kennel Club(英)
 「Norfolk Terrier -AKC meets the breeds」American Kennel Club(米)

 「The Norfolk Terrier Club of Great Britain」(英国)
 「NORFOLK TERRIER CLUB」(米国)





和訳による表現の差の範囲内のようなこともあれば、確実に違うところもあったりして、比較して見ると面白いです。

「中くらいの長さ」とか「少し長い」とか、曖昧な表記もあり、そこの解釈によってブリーダーさんごとの色が出てくるのですね。

それをドッグショーに出して、ひとりよがりにならないように確認し、犬種の向上と発展につとめるというわけですね?! たぶん。

どういう解釈で、どういうブリーディングを目指しているか、譲れない点はどこかなどを、ブリーダーさんに伺うと面白いかもしれません。

これは個人的な意見ですが、そういう理想像を持っていないブリーダーさんは「シリアスブリーダー」とは言えないと思います。


閑話休題。

ドッグショーのジャッジさんは、このスタンダードをばっちり覚えて(いるという大前提で)、各個体審査をします。

ジャッジさんによって重視する点が違うので、例えば、多少サイズがでかくても全体的なバランスが良い方がいいと考える人、サイズオーバーは絶対認められない人、どんなにバランスもサイズも良くても毛の管理が悪かったら認められないと考える人、などなど、結果に差が出て来ます。

どうしてあの子が選ばれてこの子がダメだったのか、そのジャッジさんの他犬種のジャッジを見るとなんとなくわかります。
(わけわかんない選び方をする人もいますが、まぁこちらも素人なのでね。)


次はドッグショーのシステムでもご紹介できればと思います。

ご拝読ありがとうございました。



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ジャンル : ペット
テーマ : ノーフォークテリア

とっても勉強になりました!

ありがとうございます!
[ 2012/03/28 23:24 ] [ 編集 ]
お地蔵様♪
コメントありがとうございます!
スタンダード、初めて読んだ時すごく興味深くて、一度記事にしたいと思ってたのです。
同じように思って頂けたなら嬉しいです♪
[ 2012/03/29 07:33 ] [ 編集 ]
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